イエメンの親イラン武装組織フーシ派は2026年10月26日、サウジアラビアの東西原油パイプラインのポンプ施設と首都リヤドのキング・ハリド国際空港を攻撃したと発表した。サウジ主導の連合軍は同日、リヤドへ向けて発射された弾道ミサイルの迎撃と、イエメン国内のミサイル関連施設への攻撃を発表した。石油施設や空港への着弾、被害については独立した確認が得られていない。
原油輸送施設と空港を標的と主張
フーシ派のヤヒヤ・サリー軍報道官は、空港には弾道ミサイル、原油ポンプ施設には無人機を使用したと説明した。空港への攻撃について命中を主張したが、サウジ側は迎撃したと発表しており、双方の説明を区別する必要がある。
東西原油パイプラインはサウジ東部の産油地域と紅海沿岸を結ぶ輸送設備で、湾岸から紅海側への原油輸送を担う。フーシ派による発表だけで、パイプラインの稼働停止や原油輸出の減少が生じたとは判断できない。ポンプ施設の具体的な損傷状況や輸送量への影響は、確認した報道では明らかになっていない。
空港の一部再開直後に攻撃を主張
キング・ハリド国際空港では、攻撃後に制限されていた運航が25日に一部再開された。フーシ派は再開後も空港を軍事目標と呼び、利用を避けるよう警告した。26日の新たな攻撃主張は、その翌日に出された。
AFP通信によると、25日にはリヤドで爆発音が聞かれ、当局が住民に空からの脅威を知らせる携帯電話の警報を送った。空港再開の発表と安全上の懸念が並行しているが、26日の攻撃主張によって新たな運航停止が発生したことは、確認した資料では裏付けられていない。
連合軍はミサイル関連施設の破壊を発表
連合軍は、イエメンの首都サヌアで弾道ミサイル発射装置2基を破壊し、うち1基はリヤドへ向けた発射に使われたと説明した。別の作戦では、貯蔵用トンネル5カ所、発射装置4基、ミサイル貯蔵施設1カ所を破壊したと主張した。
連合軍のトゥルキ・マリキ報道官は、作戦でフーシ派支配地域間の補給路を遮断することに重点を置いたと説明した。施設数は連合軍の発表に基づき、同じ施設が含まれるかは確認できないため、発射装置の数を単純に合算しない。民間人を含む被害の全容も明らかになっていない。
イエメンでの戦闘と地域外交
サウジは2015年、国際的に承認されたイエメン政府を支援するため内戦に介入した。2022年以降の停戦によって戦闘は大幅に減っていたが、2026年には再び激化した。紅海沿岸とバブエルマンデブ海峡周辺の情勢も不安定となっている。
一方、26日にはサウジ、トルコ、パキスタンの高官代表団がテヘランを訪れ、イラン側との協議に臨んだ。軍事発表と外交接触が同時に続く中、今回の攻撃が原油輸送や航空運航に与えた具体的な影響は、各運営主体の発表による確認が必要である。
出典
- Reuters|Houthis say they attacked Saudi oil pumping stations, Riyadh airport as fighting intensifies
- AFP/CNA|Saudi coalition strikes Houthi missile facilities after Riyadh airport attack
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(2026年10月26日)
