米国西部の反中法制が映す「条件付き包摂」の歴史

China Books ReviewのJen Lin-Liuは、Beth Lew-Williams著『John Doe Chinaman』を取り上げ、19世紀から20世紀初頭の米国西部で中国系移民が置かれた状況を論じている。書評によれば、連邦政府の排華政策だけでなく、州・自治体も労働、営業、土地所有、教育、家族形成などを規制する5000超の法を設け、中国系住民を排除すると同時に管理・課税した。Lew-Williamsはこの状態を「条件付き包摂」と表現し、名前を記録せず個人性を奪った行政慣行にも焦点を当てる。一方、中国系住民が訴訟や制度の隙間を利用して権利を守った側面も紹介する。Lin-Liuは、こうした歴史が、現在の移民取締りや中国系住民の不動産取得・研究活動への制限と連続していると論じている。

出典

Jen Lin-Liu、China Books Review(New York Public Library)
https://chinabooksreview.com/2026/10/15/nothing-to-their-name/