ウクライナのゼレンスキー大統領は2026年10月25日に放送されたインタビューで、ロシアがウクライナ国内の電力施設への攻撃を停止すれば、ウクライナもロシア国内の製油所への攻撃を止める用意があると表明した。米国からの停止要求に対し、相互措置を求めた形である。
一方的停止ではなく相互停止を提示
ロイター通信によると、ゼレンスキー氏はウクライナのテレビ番組TSNのインタビューで考えを示した。米国側はロシア製油所への攻撃がエネルギー価格の上昇につながっているとして、ウクライナに停止を求めている。
ウクライナ側が示したのは、ロシアの電力施設攻撃停止と引き換えに自国の製油所攻撃を止めるという条件である。ロシアの受諾や、米国を含む合意の成立が確認されたわけではない。相互停止の対象設備、開始日時、履行の確認方法も、今回確認した資料では確定していない。
ミサイル探知と迎撃支援にも言及
ゼレンスキー氏は、米国がロシア領内でのミサイル発射地点探知にスターシールドを使用できるようにすることや、パトリオット用ミサイルを供給することも選択肢として挙げた。要求はパトリオット用のミサイル供給であり、システム全体の新規供与決定を発表したものではない。
和平協議で扱う具体的な課題
キーウ・インディペンデント紙によると、同氏は11月に予定する3カ国協議に向け、エネルギー施設への攻撃停止に加え、黒海の穀物輸送の保護や捕虜交換を話し合う用意を示した。こうした個別の合意を模索することと、戦争全体の終結が決まることは異なる。
26日も攻撃発表が継続
ロシア国防省は26日、ハルキウやフメリニツキー州の電力施設への攻撃を主張した。発表はロシア側によるもので、損傷の全容は独立して確認できていない。相互停止に関する提案が出された後も攻撃の発表は続いており、確認した資料から実際にエネルギー施設への攻撃が止まったとは判断できない。
出典
- Reuters|Zelenskiy says US warnings on ballistic strikes have fully resumed
- The Kyiv Independent|Zelensky details expectations for upcoming trilateral peace talks with Russia, US
- Reuters|Six injured in Russian strikes on Ukraine’s Zaporizhzhia, Chernihiv, officials say
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(2026年10月26日)
