イスラエルでは2026年10月27日、議会クネセトの総選挙が予定されている。ネタニヤフ首相率いる右派リクードと、政権交代を目指す野党勢力が議席を争う。26日付のロイター通信によると、与野党のどちらが選挙後に安定した連立政権を形成できるかは不透明である。
戦争対応と国内政策が争点
今回の選挙は、2023年10月7日のハマスによる攻撃と、その後のガザ、レバノン、イランでの戦争を経て実施される。米外交問題評議会(CFR)の解説は、10月7日の攻撃を巡る責任検証、超正統派の兵役、生活費、国際社会でのイスラエルの立場などを主要な論点として挙げている。
首相の継続を支持するかという争点に加え、連立参加を見込む各党が兵役などの制度で一致できるかが、選挙後の交渉にも関わる。投票前の世論調査だけで、連立の組み合わせや首相が確定するわけではない。
主要な野党勢力
元軍参謀総長のガディ・アイゼンコット氏が率いるヤシャルは、有力な挑戦勢力と位置付けられている。ナフタリ・ベネット元首相とヤイル・ラピド氏の勢力は共同の枠組みで選挙に臨む。アビグドル・リーベルマン氏のイスラエル・ベイテヌ、ヤイル・ゴラン氏の民主党も主な野党勢力である。
各党の支持層や政策は異なり、反ネタニヤフという立場だけで連立が成立するとは限らない。右派・宗教政党やアラブ系政党との協力の可否も、過半数を確保できるかを左右する。
120議席を全国比例代表で選出
CFRによると、総選挙ではクネセトの120議席を全国比例代表制で選ぶ。18歳以上の有権者は候補者個人ではなく政党に投票し、議席獲得には全国得票の3.25%以上が必要となる。政権を支える過半数は61議席である。
小規模政党が議席獲得の基準を超えるかどうかも、陣営間の議席配分に影響する。得票率、獲得議席、連立協力への合意は別々の指標であり、最大政党になったことだけで単独政権の成立が決まるわけではない。
投票後も連立交渉が焦点
議席配分が確定すると、大統領が各党と協議した上で組閣を担う議員を指名する。首相候補や連立参加政党を巡る交渉がまとまらなければ、政治的な不確実性が続く可能性がある。26日時点は投票前であり、世論調査や予測を選挙結果として扱うことはできない。
出典
- Reuters|Who are the leading candidates in Israel’s election?
- Council on Foreign Relations|Israel’s Election: Understanding Who’s Who and What’s at Stake
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(2026年10月26日)
