米財務省の金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)は10月15日、イラン政権が宗教慈善団体やイスラム教シーア派の喜捨資金を流用している可能性について、金融機関向けの警戒情報を発出した。通知は、宗教慈善団体を装った組織が寄付金をイランやイランと関係する主体へ送金する場合や、ハワラ、現金運搬人、複雑な送金経路を使って資金を移動させる場合の兆候を示した。
FinCENは、慈善活動を実施していない団体による寄付募集、短期間に集中する多額の寄付、慈善団体間の不明確な資金移転、送金後の現金化などを確認対象として挙げた。一方、正当な慈善団体が透明な経路で金融サービスを利用すること自体は妨げないとして、金融機関にはリスクに応じた顧客管理と疑わしい取引の報告を求めた。
